所感雑感

くだらないひと。

補往の話

 補往というのは往復乗車券の補充券なのだが、これが日本の首都である東京都で買えるのである。かなり有名な話であるが。

 南武線分倍河原駅はJRの駅なのだが、京王の駅でもあり、管理をしているのは京王の方だ。そういった形態の駅でもマルスが設置されている駅もあるのだが、分倍河原駅にはなく、特急券などは出すことが出来ないが、当日発、分倍河原駅発、101km以上の3つの条件が揃えば片道乗車券、往復乗車券を出して貰える。片道乗車券は以前発券して頂いたのだが、なかなか往復乗車券は機会がなく、今回やっと発券して頂いたのだが…

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 無効印を頂いた時にぶっちぎられてしまった…まだかえり券を使っていない段階からど真ん中に無効印を捺され(左上のである)、「まだかえり券を使うのですが」と説明すると、何を思ったかゆき券とかえり券をちぎり、ゆき券に無効印を捺して渡してきた。その瞬間、身体の全体力を失った気もしたが、なんとか今日も生きられているようだ。

 この切符、学割を適用しているのだが、学割の印が捺されていない。私も貰ってから少し経ってから気付いたため指摘することが出来なかった。なるべく4字以上の駅で下車するようにした。武蔵小金井駅の下車印と神田駅の下車印が中でもお気に入りだ。ちなみに、「分倍河原から」の左にある判読不可な下車印は御徒町駅のものである。

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 ちぎられたもう一方。右下の方に丸い穴が空いているのが分かって頂けると思う。そう、無効印だけではない。パンチも押されたのだ。私も磁気券にパンチを押すのは理解できる。しかし、この補充券はただの紙ッペラである。なんだろう、私が紙からハンコのインクを取り除く高等技術でも持ち合わせているように見えたのだろうか。そうなのであったら仕方がない。

 こちら側はなるべく3文字の駅で途中下車するようにした。新宿駅が無駄にデカい下車印だが、これは中央西口。つまり京王の改札の下車印である。武蔵境駅はハンコの入った棚をガチャガチャ探し、結局見つからず、駅名小印でもないよく分からないハンコが捺された。最後に下りた西国立駅新宿駅と同じようなサイズ感の下車印だった。ちなみに、下車印のサイズは旅客営業取扱基準規程第144条に楕円形で横0.8cm、縦0.5cmと定められている。楕円形でない下車印やらサイズもまちまちだったり、終いには武蔵小金井駅千駄ヶ谷駅のような90度回転している下車印もあり、形骸化している決まりなのだろう。