所感雑感

くだらないひと。

三笠を見に行った話

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 三笠といえば日本海海戦帝政ロシアを破った戦艦だ。私も司馬遼太郎の名著、「坂の上の雲」を途中まで読んでいる。途中までである。

 恐らく、この船は唯一残っている帝国海軍の戦艦だと思うが確証はない。帝国海軍にいた船ということでは船の科学館にある宗谷もそうだった気がするが、戦艦ではないであろう。

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 副砲(でいいのかな)がこんな感じで結構並んでいる。1番隅の方には便所の跡もある。この三笠、かなりの部分が復元されており、便所のタイルの跡ですら昔のままの部分で貴重な部分になってしまうらしい。

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 艦橋に上がり、軍神東郷平八郎が立ったと言われる所に立つ。恐らく、あの有名な絵の位置なのであろう。入ってすぐの所にパネルも設置されていた。それにしても、この艦橋、お外に出ている。司令長官やら参謀やらがいる場所が丸出しというのは危険な気もするが、昔はどこの船もこんな感じだったのだろうか。

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 下に降りると壁で囲われた部屋がある。敵からの攻撃が激しくなってきた時に上の丸出し艦橋から降りて、ここで指揮を執るようになるらしい。

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 前のマストにはZ旗が翻っている。「皇国ノ興廃此ノ一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ」で有名なあれだ。

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 砲撃を受けた三笠の廃材で作った雪見灯籠である。伊藤博文の家に飾られていたとか書かれていたかな。曖昧である。

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 上甲板から降りて中甲板に入る。先ほど言った通り三笠はほとんど復元なのだが、ほんの少しだけ当時の物が残っている。この木の板も当時のものだという。この上を東郷平八郎や、坂の上の雲の主人公の1人である秋山真之が歩いたと思うと感慨深い。

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 中甲板の前の方は資料館みたな感じで面白くはないが、後部はちゃんとした部屋となっており面白い。これはなんでか分からないが見た感じ食堂だろう。

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 椅子の背もたれには桜の紋章があり非常にかっこいいのであるがまともな写真はないのである。

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 パネルに書いてあるように長官公室である。用途はパネルに書いてあるとおり作戦会議やら応接間として使われていたようである。

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 おしゃれランプ

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 菊の御紋が描かれたかっこいい額縁に明治天皇御真影が収められている。

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 筥崎宮の御札。「三笠」であるから当然、艦内神社は三笠神社なのだろうが、筥崎宮の御札もある。見えるか分からないが「敵国降伏」と御札に書かれている。これは筥崎宮に掲げられているらしい言葉だ。意味は「暴力でねじ伏す」というより「美徳みたいなもので自然に降伏させる」というものらしい。

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 三笠はコンクリートで埋められており海に浮かんではいない。ワシントン軍縮会議の影響とかなのだろう。艦首の菊の御紋はレプリカで本物は中甲板の資料館みたいな所にある。保存のため致し方ないことだろう。

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 艦尾には十六条旭日旗が翻る。本当に戦艦なのかといった感じのおしゃれな艦尾である。

 

 詳しくもないのでかっこいいまとめ方が出来ないが一言、

おふねはすごいなとおもいました。

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